猟犬の子「ペー」のがうちにきて4ヶ月です。(一番左がペー)
人間にはとても懐っこいのですが他の犬とは全く遊ばず近寄ろうともしないんです。こんなんじゃ猪狩りに行った時困ると思い、ペーが生まれた親兄弟の元へ数日里帰り。
親兄弟に対しても最初はやっぱりおっかなびっくり。
こりゃ大丈夫かな?
不安でしたが、翌日には仲良くなったらしく一安心。
そして4日目の昨日、そこのおじちゃんがペーを猪狩りに連れて行ってくれまして。
ちょっと迷子にはなったみたいですが「中々素質あるわ!来年が楽しみじゃ!」
ってほめてもらって。
今年の猟期にあと何回か連れていくわ!っていってもらいぺーもまんざらでもなさそう。
今年は私が腰を痛めて数回しか猟に行けなかったので、来年はぺーに猟のイロハを教わる事にします。
ペー様、よろしくお願い致します。
1月は17日、2月は10日。
これ、何でしょう?
そう、今年の日向での氷点下。
信じられません。慣れてないので死ぬほど寒かった。まずそんなに服がない。。。(笑)
最低は何と−6度。日向での観測史上最低らいしいです。(間違ってたらごめんなさい)
バケツに氷が張って数日解けない事も。。。ここ日向ぞ!って何度心で叫んだ事か。
酒屋のおいちゃんとの合言葉は、
「今日もさみーねー」でした。
そんな事で、完全にインテリアになってた石油ストーブを初めてつけてみました。それは、2年前にお客さんに処分してくれと言われたストーブが、あまりに素敵だったので事務所に置いてインテリアとしているものでした。つかないだろうと思い事務所に飾るだけにしてました。
が〜っ!あまりの寒さにちょっとつけてみようか?と思い灯油を注ぎ、着火してみるとーっ!何と火が灯るではありませんか。
いや〜このレトロ感、最高に素敵です。
これ、古民家とベストマッチですね。
絶対に着火しないと思ってたけど、、、
ごめんなさい。出来ないと思った事でも、まずは挑戦しないといけない。またしても自分への教訓となりました(笑)
今シーズン、事務所で大活躍してくれたストーブでした。
集成材といえば、床材も集成したものが多く使われています。
左、杉30ミリ厚。右、集成床材12ミリ厚(私達はカラー合板と呼んでいます。)
うちの標準は杉30ミリ。(いつか変わるでしょうが)
節があったり少し動いたりします。色も木目も一枚づつ違います。
カラー合板は均一に仕上がります。綺麗です。木目も数パターンの繰り返しでプリントされています。そして!カラー合板最大の魅力は、安い!
家をつくろうという人には両方の肌触りなんかを体感してもらいます。それぞれの長所短所、値段ももちろん説明します。
そうすると、おのずと答えは1つになります。
古材(こざい。ふるざいじゃありませんよ)を再利用しています
外壁に張っています。松です。
昔の人が木挽きで製材したあとがはっきり残っています。
そこをあえて削らず、そのまま生かしたみたらこれがまた、たまらんとです。
最高の風合いを醸し出してくれてます。
半信半疑だったのでちょっとビビって(笑)目立たない場所に張りましたが、、、、、一番目立つ場所に張ればよかった。いやーでも昔の人たちの労力すごい。こんなもの人力で製材していたんだから。
集成材。
3cm程度に薄くスライスした木を接着剤により張り合わせた材料です。
まあ、一般的に出回っているので皆さんもなじみはあるかと思います。
構造材としてだけではなく、例えばテーブルや、家具など様々なところで目にします。
家具材↑、柱材↓
長所
・材料に狂いがでない
・製品のばらつきが極めて少ない
・湾曲材などの加工が可能
(日向でもよく見かけますね、日向市駅や学校の体育館など)
短所
・接着の方法、接着剤により耐久性が大きく異なる
・無垢材より耐久性が劣る(使用環境により異なると思いますが一般的にはそういわれています)
・経年劣化する(私の予想!)
最近はCLTという集成材が注目を集めていますね。
従来とちがい木を直行方向に張り合わせていく集成材です。公共建築などの大断面集成材として使用されるケースが多いようです。良いことだと思います。山全体の事こ考えれば、過剰供給の杉を積極的に使用できるなら、集成材の技術がすごい貢献してるんだと思います。国も大断面集成材を使用して国産材の有効利用押してますしね。
集成材といえば湿気に弱く、水に濡れたら劣化してはがれるイメージがありました。(実際昔のはそうでした)
でも今の集成材は接着剤がいい!ためしに端材を水に浸し続けたり雨ざらし日ざらしにしてみたりしたけど接着面がはがれないんですね!すごい。以前のイメージはなくなりました。
そして無垢材と比べて強度が強い!というイメージ。これもどうやら間違いみたいですね。同じ樹種ならそれほど差はないみたいです。
大規模建築には集成材良いと思います。(大断面がつくれますし)
だんだん進化していく集成材、それに欠かせない金物工法。素晴らしい。
でも一般住宅には天然乾燥させた木材と職人の技!のほうが似合っている気がします。
あ、集成材が長持ちするのか、知りたい、、、
木の主成分はリグニン、セルロース、ヘミセルロースです。
木には水分があります。そして伐採した直後から水分が抜け始めます。
木材は乾燥が大切です。なぜか?
木は乾燥する過程で縮み、反り、曲がります。そしてそれに伴い徐々に強度が増していきます。つまり伐採した直後よりも月日が経った木材のほうが強度が増しているのです。その強度は100年~数百年かけて強くなり、ピークに達してから徐々に下降していくと言われています。生材(乾燥していない木材)で建てると、強度が一番弱い段階で荷重をかけてしまいます。そして乾燥収縮による寸法の狂いや、水分が多い事により腐朽菌も発生しやすくなるんですね。ん~乾燥って大切そうですね。
その乾燥の方法には自然(天然)乾燥と現在主流の人工乾燥があります。人工乾燥も種類がありますが日向近辺では<燻煙式>が多いですね。
ではその比較
天然乾燥の「長所」
・乾燥コストがかからない
・木本来の色つや、香りを損なわない
おなじく「短所」
・乾燥に時間を要する
・長期間保管する場所を要する
・乾燥過程で表面に割れ、ねじれが発生する場合がある
人工乾燥の「長所」
・短時間で大量の製品をつくる事が出来る
・寸法安定性が高い
人工乾燥の「短所」
・木本来の色つや、香りがなくなる
・設備、燃料コストがかかる(Co2を排出する)
・その後、強度はあがらない
・乾燥過程でリグニン、セルロースという主成分が抜ける(変化する)
人工乾燥させると木は明らかに色艶がなくなり加工した時に木本来の粘りが無くなっています。そして人工乾燥させる過程でリグニンは軟化し(リグニンの軟化温度は85度と言われています。燻煙式乾燥の温度が100~150度)、セルロースも糖分に変化します。その結果、強度の成分を落とし、対蟻性も失っている可能性が高いんじゃないでしょうか。(最近は50度程度で時間をかけて乾燥させる低温乾燥もでてきていますが、、、なら天然乾燥で良くない?)
もちろん、20~30年で天然乾燥材と人工乾燥材に大きな差が出てくるかは疑問です。でもその後は絶対に差がでてくる気がします。耐久性だったり大きな地震に対してだったり。。。天然乾燥の方が良い面が多いという事は恐らく、明らかでしょう。
じゃあ、なぜ今だに人工乾燥が主流なのか?
まあ、多分、天然乾燥は時間がかかるからでしょう。あと、人工乾燥させたら表面は割れてないし、建てた後に木が動く心配が少ないし(メンテナンスが不要)、均一な製品が出来るし。。。本当に長いスパンで家の事を思ったら天然乾燥でしょうが施工者立場からすれば人工乾燥。という感じじゃないでしょうか、多分。多分ですよ(笑)
日本の文化や伝統が見直されてきているのは報道等で実感します。
木材も、これからまた天然乾燥材の割合が多くなっていく気がします。
あ~、集成材のこと書いてない!またこんど(笑)
弟子の頃には考えもしませんでした。自然乾燥材、人工乾燥材、集成材の違いなんて。
写真上から
*人工乾燥材(杉)
*自然乾燥材(杉)
*集成材(桧)
同じ杉でも人工乾燥と自然乾燥でこんなにも肌ツヤが違うものなんです。
加工した時の手に伝わる感触も人工乾燥材は、自然乾燥材と比べると明らかに粘り気が無くなっています。
集成材は接着剤で張り合わせた材料です。一般的に強いというイメージ。(実際数字にも表れている)接着剤の耐久性は別として。
上は断面の写真。人工乾燥材(左)は中が割れ、自然乾燥材(真ん中)は外が割れる。集成材(右)は貼り合わせているのが分かりますね。3つとも「木」でできています。
木は切った瞬間から100年〜数百年かけて強度が増すと言われています。
(あ、もちろんそれは自然乾燥材の話です。)
そう、世界最古の木造建築物は奈良県にある法隆寺です。建立から1,400年がたつと言われています。もちろんその時代は自然乾燥させるしか乾燥手段は無かったはずだし、、、、、ただの「木」が何でそんなに長持ちするんだ?
次回は「自然乾燥材、人工乾燥材、集成材の長所短所!」
大工棟梁会議のついでにずっと行きたかった靖國神社を参拝しました。ついでに行くとこじゃないですね。(反省)時間が足りない。
靖國神社の起源は明治二年、明治天皇により建立された「招魂社」で、その後「靖國神社」と改称されたそうです。
幕末以降、明治維新、戊辰の役、西南の役、日清戦争、日露戦争、満州事変、支那事変、大東亜戦争。
ひたすら国の未来を思い戦い、日本を守るために戦い、命を落とした人達。
その英霊が二百四十六万六千余柱、眠っているそうです。
遊就館に残されている遺品や歴史資料の数々、生々しい弾痕の残る大砲、、、
そして軍人さんが書いた家族への手紙。親への感謝、残される家族の事を案ずる気持ち、その後の国の行く末や人々の幸せな暮らしを願う気持ち、、、、、もうすぐ自分が死ぬのが分かっていてここまで周りの事を考えられるか、って。もう、涙が、、、ボロボロ出てきてとまりませんでした。
こんなに多くの人達が命をかけて守ってくれた平和な国に生きて、それだけでありがたい事です。
もっと、一日一日を大切に生きないと。頑張れ、自分!(笑)
って事で?お昼は館内にある食堂で、海軍カレーを頂きました。
次回はもちょっと時間かけてこよう!
昨日バレンタインデーという日に、(え?お前関係ないやろって?あ、そうかも(^_^;)
青山にて次年度の平成の大工棟梁検定、第三回会議に参加してきました。
全国各地から未来の棟梁のために集まり有意義な会議ができました。
若手大工の育成、発掘、地位向上というのが目的の検定試験です。
まだ始まって3年目の新しい制度ですが、全国古民家再生協会を中心に、近い将来きっと、大工になるなら大工棟梁検定に挑戦しよう!という育成システム、検定試験になるはずです。
人手不足って言いますが、、、、
が、
その仕事に本当に魅力があれば、不足しないはずです。。。。。た、多分。
子供の将来の夢、大工さん!は上位にランクインするのに、親が子供になってほしい職業には入らない(泣)
きっと、また大工さんやほかのものづくりに関わる人にスポットライトがあたる時が来るはずです。その時のために魅力ある職業(雇用体系、やりがい、、、)にしておかないと。
痛切に感じた一日でした。
一人じゃできないので、地域の仲間、全国の仲間みんなで挑戦です。
次回はそのついでに靖国神社を参拝したお話。
三和土(たたき)ができました。といっても今回は自然石の間の目地部分のみです。これがまたいい味出してます。
ムラが出ますね。自然の材料ですので。
その味がたまらんですね。
工業製品なら均一でないといけないのでしょうが、自然素材なのでばらつきやムラが出ます。(何と言ってもただの土ですから)
私、思いました。お客さんにもっと素材のことを理解してもらわないといけない。
自然のものならムラ、ズレ、不均一、ヒビ、割れ、でる可能性ありますよね。
茶碗割れてたら使えませんが、木の割れ、土壁の割れ、土間のヒビ。
は使えなくありません。本物を建築に使えば動くしヒビ入る可能性ありますね。それが前提ですね。本物使うなら。
家を造るの事と工業製品とは全く別ですよね。家電品や車と家を同じ感覚で捉えたらダメなんだと思います。きっと。
工業製品だけで家を造って早く安く均一に仕上げる。それも大事ですが今はもう大量生産大量消費の時代ではないのは間違いないと思います。ならば!本物を理解して手入れをしながら長く使う。(家に限らず)もっと考えてもいいんじゃ無いでしょうか。100年後を見据えて、消費者の人に知ってもらう。私達の責任でもある気がします。
「三和土」(たたき)を施工しています。
赤土、石灰、にがり、水、砂を撹拌して叩き締めて土間とする。
(↓実際の土で試作)
セメントが無かった時代の技法です。石灰が土を固める役目があるんですね。
単純なんですが、これが材料の配分が難し〜
使用する赤土の性質によって配合が全く異なります。
粘り気があるのかないのか、湿度はどれくらい含んでいるのか、、、など探りながら配合します。
セメントと砂なら1:3で間違いないのですが、材料の性質を見極めながら石灰、骨材水加減を調整。。。。。中々ややこし〜昔の人達は、やっぱすごいわ。
でも、面白いんですね〜。どんな仕上がりになるのかな〜と想像しながら。毎回違う表情見せてくれるのでワクワクです。
完成が楽しみです。
昔ながらの土間、「三和土」(たたき)。
赤土、石灰、にがり。この三つを混ぜるので三和土と言います。(今はセメントあるのでほとんど見られない工法ですね)
にがり=海水から塩を製造する時、濃縮して塩を晶出した後に残る液体。(豆腐を作るときの凝固剤としても使われますね)
その「にがり」を日向市大王町のサンソルトさんへ買いに行きました。三和土をつくるのに天然にがり、、、、、贅沢ですね。
そこで塩について色々教えてもらいました。
数年前から我が家でも天然塩を使うようになりました。なぜかというと、食塩(精製塩)は塩じゃない!っていうのを数回、見たり聞いたりしたからです。(深くは理解していませんでした)
塩分過多=高血圧になる。は間違いというのはだいぶ浸透してますよね。
しかし、なぜ???
なぜ食塩は塩じゃないの?本当に高血圧にならないの???
今日、謎が解けました。
塩分過多=高血圧ではなく!ナトリウム過多=高血圧なんだそうです。
そして、肝臓から余計な塩分を排出してくれるのがカリウム、それを補助するのがマグネシウム。なんだそうです。勉強になりました。
減塩、減塩でスポーツする子供達、夏場の熱中症が昔より多いと思いません?気温もあるでしょうが食事面が大いに影響してるでしょうね。むしろ、日本人は塩分不足というのを数回読んだことあります。
そこで!サンソルトさんが製造販売している「満潮の塩」
その成分表。
カリウム、マグネシウム、。お〜ちゃんと残ってる!多い。そして、ナトリウム34.9g(%)
味も食塩とは明らかに違います。
お家の塩は、ナトリウム99%って書いていませんか?塩分過多、ではなくナトリウム過多!
らしいですよ〜。皆さんも一度、塩について調べてみる価値あると思います。
三和土から、塩の話になっちゃいましたね(笑)次回は、三和土施工の話にしま〜す
土壁で家を再生しています。偶然2軒同時に。(ありがたいことです)
塩見の自宅には、解体しないといけない離れがありました。そこには貴重な本物の自然素材がふんだんに使ってありました。というより自然から採取出来る材料以外使っていない。昔はそれしかないから当たり前に日本の家は「自然素材」で出来ていたのです。だから今の在来工法で「自然素材」で出来た家を謳うのって少し違和感があります。どこまで自然素材の材料をどの割合使用したら自然素材でつくった家って言って良いんでしょうね。。。。。。んっ、いかん、話がそれた。
最近大注目の土壁。(えっ?そうでもない?)
古民家の土壁を採取し、再利用しています。その工程を紹介します。
1、古土採取
2、水、わら、新たな土を混ぜて攪拌((週一程度撹拌し、数ヶ月寝かせる)
3、現場で小舞竹(土壁の下地の竹)を編む。
4、土壁を塗る
というふうに、難しくないですよね。土を練って発酵させて壁に塗る。(追求すれば奥が深いですが)いたってシンプルな家づくりです。以前は近所の人が集まって竹小舞編んだり土壁塗ったりしてたと聞きます。そう、本物の素材で。本物を使えば再利用できます。本物を使うことこそが究極のエコになるんだと思います。
省エネ、創エネ、ゼロエネルギー住宅、、、、、本物を使う事が最高に環境に優しいのじゃないかと思います。