門川町城屋敷での再生工事が大詰めを迎えました。
百数十年の経った建物。歴史を感じます。
新建材をはがし、当時の柱や梁を露わにし、杉板や漆喰、土壁など伝統的な材料を使用し仕上げています。
お施主さんも大変喜んでくれ職人さんたちもやりがいのある仕事です。
これからまた100年、この家の生命力を感じます。
高千穂の移築古民家の解体準備が始まりました。
今日から解体用の足場を架けています。安全に作業ができる様、暑い中鳶さんが懸命に頑張ってくれています。感謝。
門川町須賀崎の建て替え工事に伴う「取り壊しの儀」を執り行いました。2階建て2世帯住宅。来年1月完成予定です。、
門川町でお仕事させて頂きます。
2世帯住宅の建て替え工事です。その「取り壊しの儀」を行いました。
現在の家主さんは私の「柔道の先生」
新しい家主さんは私の「柔道の先輩」
小、中、高同じ道場で稽古した先輩。県で一番強かった人で憧れでもありました。
そんな人たちのお宅を任せて頂き、繋がりに感謝!!!
高千穂古民家の「解体の儀」を高千穂神社さんに執り行ってもらいました。
これまでを労い、そして工事の安全と移設先の新富町にしっかり根付く様、お祈りしました。
7月11~12日にかけ、観光庁さん、内閣府歴史的資源を活用した観光まちづくり専門員さんに新富町、延岡市、日向市を視察頂きました。
新築住宅を建てるなら、空き家問題にも取り組まないといけない。それが建築業者としての義務です。
と言われた言葉が染みています。
出来ればやりたくない空き家問題。11日、12日と観光庁さんにお越しいただき、古民家を観光活性に利活用する。そして空き家問題も同時に進める。空き家の古民家を観光利用するため視察&ご意見頂きました。
初日は新富町。
続いて延岡市
そして宿泊は島浦島
小型船でクルージング!そしてお宿は民泊。
そして2日目は早朝からトレッキング&市場見学
最終目的!日向市細島地区へ。市やまち協の方々と意見交換。
かなりタイトなスケジュールでしたが普段聞けない霞が関の裏話も聞け、補助金交付金のアドバイスもたくさん頂き、空き家の利活用と観光資源の発掘、コンテンツ開発に非常にためになる二日間でした。宮崎も気に入っていただけた様子でした。今後に生かさなけらばいけません。
富山県南砺市へ茅葺の研修へ行ってきました。そこで職人について少し考えさせられました。
茅葺職人って特殊な仕事なんでしょうか?
五箇山では茅葺は特殊な仕事ではないんですきっと。もちろん補助金はあるんでしょうが、会話の端々から茅葺が生活に根付いているのが伺えます。現に私たちが研修でお世話になった職人さん達はなんと!森林組合の職員さんです。雨などで茅葺の仕事が出来ない時は組合の仕事したり山師をしたりするんだそうです。
作業時は普通にお昼ご飯を食べ(当たり前か)10時と15時に一服し、 先にあの作業やろう、ここはこうしよう、材料上げてくれ~ってコミュニケーションとりながら作業し、、、、、 夕方作業終了。
作業形態としてはいたって普通。
むしろ私達と同じで驚いたんです。
五箇山では、人数こそ少ないものの茅葺職人は「特殊な仕事」ではないんだと感じました。
では、全国的にみた茅葺職人って?
そりゃ、もちろん特殊な職業でしょう。そもそも茅葺の家がない。建築基準法により市街地ではまず茅葺は不可能で、維持保全に莫大な金額がかかる。現代にあっている工法とはとても思えません。
しかし文化として残していく意義は大きいんじゃないでしょうか。昔は「結」により伝わってきた茅葺屋根の文化。文化財などとして、また日本独特の原風景として残さなくてはいけないと思います。
しかし、しかしです。伝統的な茅葺屋根を残せばよいのでしょうか?それも確かに大事です。でももっと重要なのは元来伝わってきた「結による」茅葺ではないのでしょうか?地域の人たちが関わりあい、一つの目的に向かい作業をする。茅葺は特殊ではないんです。
だって、地域の材料でその地域の人たちが「結」でやっていたんですもの。 しかし今、「結」は田舎からもなくなろうとしています。
お互いを助け合い、共に生きていく。「結」
んで、茅葺職人って、全国的にみたら、、、、、
やっぱり特殊です。今は特殊な職業と言えるでしょう。(少し前までみんなでやっていたのに)
で、考えました。大工って?
今はまだ特殊な職業ではないでしょう。が、分業化はますます進み「大工は木工事のみ」はまだ良い方、「ボード張り」が主な仕事というパターンは主流となりつつあります。 木を読み、規矩術を駆使し墨付け、鑿や鉋や鋸を使い刻む。
大工の基本でしょうが、それが出来る大工さんは確実に減ってきています。じゃあ、大工って? 考えさせられます。
少し前まで普通に行われてきた墨付け・刻み、は特殊な仕事となりつつある気がします。 なぜなら、それをやる人が確実に減ってきているからです。
木造建築に関わる者としてこの現状を見て見ぬふりをしたらいけないとはずです。 現代の大工のあり方も必要です。プレカット工法も現在の建築業界の中では重要な役割を果たしています。ボード張などの乾式工法も現代に合っていると思います。
でも、墨付け、刻みが出来る大工職人も、湿式工法で仕上げることが出来る左官職人もいるべきだと感じます。
大工がいなくなる=日本の住文化がなくなる。位の事だと思います。
では、今私たちに出来る事って。。。
今、私たちが出来る事、やらないといけない事。 それは次の世代の育成ではないのでしょうか。
今の60歳代前後の職人さんたちがいるうちに、その技術を20代30代の若い職人さんに受け継いでもらう。 私達がやらないと、今やらないとあと、10年たったら手遅れになりそうな気がします。
茅葺き職人のような特殊な職業になる前に、大工や左官の育成を行い、先代から受け継いだ技能を発揮する機会(現場)を出来るだけ増やして次につなげていく事が大事だと感じ始めました。
今年で第4年目となる大工育成事業「令和の大工棟梁検定」 未来の棟梁を目指す大工さんや学生さん、推進企業を通じて無料で参加可能です。
こういう検定会も必要ですし、普段からの育成も大切です。大工や左官に代表される様に本来一番身近にいるべき職人さん。特殊な職業になる前に次につなげないといけません。