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お知らせ

さしがね勉強会12日目

投稿日時: 2020年5月30日

今日もさしがね勉強会

さしがね特訓12日目が終了

鉋で、隅木の「山」と呼ばれる傾斜を削っています。

思ったより進まない(笑)

でもいいんです。自分で考え、悩み、解説書を読み、答えを導き出す。

教えた方が早いですが、教わるより自分で考えた方が絶対頭に残りますよね。

少しづつですが進歩してます。

規矩術には明確な答えがある

さしがねを駆使する「規矩術」きくじゅつ 

には正解があります。数学ですから、完璧な数字が出てきます。

と言っても、電卓で出す方法もありますが、実際の木材の大きさや屋根勾配の決まりに合わせた技が物凄いんです。それをさしがね1本でやります。

1つの墨を出すのにいく通りものパターンがあります。全く異なる技法でも答えは同じになするです。凄いですね。

どの求め方を選択するかは本人次第です。

来週の成長にも期待です。


さしがね勉強会7日目

投稿日時: 2020年5月25日

早朝特訓7日目です。

今日は早朝さしがね特訓の7日目でした。朝早くからみんな頑張ってます!

当初は5日間の予定で、その後課題の模型を作るつもりでしたが『まだ無理!』

って事で延長戦で7日目に突入です。模型に突入できるまであと数日必要かな、、、

日曜日を挟んだって事で(笑)

先週は月〜土曜日まで特訓やって、日曜日休んで今日は月曜日。

日曜日は1日中頭が完OFF!になってた子は課題が後戻り(笑)

若いので遊びも大切ですね。

頭の中が完全OFFになると特に覚える途中は影響が大きいみたいですね。完璧後戻り。まあ、その繰り返しかもしれませんが。今日はそんな子もいました。

休みの中でも片隅にさしがねの事がある。イメージトレーニングしてる。みたいなの理想ですね。

明日は8日目!頑張ります!


さしがね勉強会4日目!

投稿日時: 2020年5月21日

今日もさしがね勉強会!

早朝勉強会、4日目となりました。

今回の勉強会シリーズは自社社員のみでの開催になりました。

あと2人は入れるので、すこ~し呼び掛けてみましたが反応なし((笑)

少人数でかなり充実しています。

だんだん難しくなってきて、今日あたりから悩んでいる姿がみえました。ま、テキスト見ながら手を動かしているうちは、実戦で使えません。

小屋組を想像し頭の中で3Dを組立てながら規矩術を駆使する!優れた大工さんはそんな感じだと思います。まだまだ、頭の中は2Dみたいですが、続ければ、続ければですが同年代では抜け出すこと間違いなしですね。

1か月後にどれくらい伸びているか、楽しみです!


今日もさしがね勉強会

投稿日時: 2020年5月19日

特訓2日目!

今日もさしがねの特訓です!

昨日の復習!そして次の課題へ!

応用を混ぜながら徐々に難易度が増していきます。でも明らかに昨日より進歩してます。(さしがねやってたら行き詰まる事があるんですよね。そこを乗り越えれば一気に行きます)

まだ、悩むハードルにきていません\\(ちょっと安心)

規矩術には正解があります。数学ですので正解か不正解!です。

言ってみれば決まり通りやれば正解にたどり着くのです。

規矩術の決まり

規矩術には2つの異なる技法があります。勾殳玄(こうこげん)法と木の実返し法です。

昔の人はほんっとに凄い。こんな技法をあみだして木造建築物をつくっていたんです。私たちはそれをまねするだけ。。。足元にも及びません。

3D

大工さんの頭の中は3Dでなければいけません。複雑に絡み合う木組み。平面の図面を頭の中で立体的に組み上げていきます。頭の中のイメージと実際に規矩術を駆使して墨付け、刻みを行う。それが一致するんです。

明日はいよいよ隅木に挑戦!


さしがね勉強会!

投稿日時: 2020年5月18日

今日からさしがね勉強会!

今日から、今週金曜日まで5日間集中特訓で若手さしがね勉強会!あと2人参加可能です!

3人で真剣!
テキストを使いお勉強

朝6時〜7時又は夕方6時〜7時のどっちでやる?って聞くと、朝やります!て事で早朝特訓。

差金、指矩、曲尺、いろんな書き方がある「さしがね」

大工の基本中の基本です。しかし、さしがねを駆使した仕事も時代と共に減ってきているのは間違いない事実です。

(さしがねを駆使した墨つけを規矩術(きくじゅつ)と言います)規矩術を使うのは墨つけのときだけです。

ただでさえ少ない規矩術の登場シーン!

本来家を造る時は伐採→製材→墨つけ→刻み→建て方→造作→仕上げ工事で完成!っていう工程です。その「墨つけ」の時だけ本当のさしがねの出番です。そう、規矩術の出番です。ただでさえ少ない規矩術の出番。でも規矩術を理解していないと墨つけができない=家を造れない。本来はそうなのです。

若手が規矩術を身に付けるとどうなるか?

今の若手が規矩術を身に付けると、、、結論・・・無敵です。

今でも墨つけ手刻みを売りに受注を絶やさない大工さんがいます。特に宣伝なんかしなくてもです。今の若手が規矩術を身に付けたら10年後・・・無敵でしょう。

時代は今と大きく変わっているでしょうが、規矩術駆使できたら、無敵間違いなしでしょう。さあ、そこに向かっていけるか?

今日、恐らくスリーピング効果により、ちょっと変化が見れるかもしれない若手が一人。

*スリーピング効果=前に言われた、聞いた事が頭の片隅に残り、再び聞いた時にその時の記憶と現在の思考が繋がり効果を発揮する。


高校生のお客様

投稿日時: 2020年5月16日

大工になりたい!

今日は大工になりたい!という高校3年生がお母さんと一緒に会社訪問、現場見学に来てくれました。

現在は建築科ではないため、すでに建築の道へ進むべく資格取得を開始しているそうで、驚きました。相当に向上心があるんだろうな!と私自身感心しました。(自分の18歳の時を思い出すと、、、(笑))

その考え方の差に笑うしかありません。

「この子はきっと周りより上に行く」直感で感じました。(私の直感、けっこうあたります(笑))

現場を見学

事務所での面談のあと、日向市向江町で進行中の新築現場を見学。親父がいて、仕事の内容や建築の事、話してくれました。

次に新潟からの移築古民家の現場へ!梁組をみるなり、「すごーい!」とお母さんもお子さんも。

なんでも、お子さんはこういう古民家が好きなんだそう。しぶい!(うちと合うかも)

新潟からの移築現場を見学

大工体験を約束

ひととおり現場の雰囲気を感じてもらい、次は大工体験に来る!という話となり、今から様々な選択肢がある18歳。まあ、焦る事もないので一度大工を体験してもらったほうが良い。そう思います。

大工になる、ならない。

途中で違う職業に就く、そのまま大工を続ける。

その会社で大工を続ける、違う会社で大工をやる。

棟梁を目指す、設計がやりたくなる。

木造が好きだが、鉄骨も知りたい。

一生建築で生きていく、もう建築はいやだ。

自分の人生なんでなんでもありだと思います。これから様々な選択の場面が出てくると思うけど、自分のやりたい事、素直に従って前に進んでほしいな。そう思えた日でした。


茅葺の古民家を移築しています。

投稿日時: 2020年5月12日

茅葺古民家の施工

以前からいろんな形で紹介していますが、新富町で茅葺の古民家を施工しています。この建物は高千穂町からの移築物件です。元々茅葺だった古民家を、移築先の新富町でも茅葺で復元!という事で、うちの若手職人を中心に頑張ってやっております。

茅葺きは宮崎ではなじみがないですが、実際に携わってみると、実に理にかなった工法です。それに挑戦し、間もなく完成します。

軒先の様子です

自然に生えている茅を刈り取り、建築材料とする。

自然に生えているものなので自然に返しても無害。つまりゴミゼロ。

むかしの人達は、茅の切りくずや古い茅材は畑にまいて肥料としていたらしいです。究極の循環型ですね。

熊本から立派なかやを送ってもらってます

昔の人ってほんとにすごい。今はやりのSDGsもかなわないですね。

自然のものをつかってゴミゼロ。現代では再現性が低いですが不可能じゃない気がしてきました。


新潟からの古民家

投稿日時: 2020年5月8日

新潟から古民家を移築しています。

圧巻の梁組

日向市の平岩地区です。柱や梁の構造材と言われる家の骨組みを司る木材が半端にです。半端ない。柱は全てケヤキ(木の王様!)梁は松とケヤキ!そして圧巻は差鴨居。二尺をゆうに超えるケヤキ。いや〜これ、今の時代、手に入らんわ。こんな材が触れて建築屋として幸せです。

昔の大工さん、凄い。凄すぎます。

百数十年前に建てられた古民家がまた移築再生される。すごくないですか?木材の質もそうですが、100年経っても建て直しが出来る工法って、どんな最新の金物工法でも敵わないと思います。かなうはずがありません。

だって、1,000年続いた日本の木造伝統工法ですものね。70年の歴史の建築基準法より優れているのは歴史からみて明らかでしょう。(現に50年前の建築基準法での木造住宅は質が悪い)

木材も伐採後、時間の経過と共に100〜200年をかけて徐々に強度が増すことがわかっています。あ、もちろん自然乾燥させた場合の木材です。人工乾燥させた木材は、リグニンやセルロースと呼ばれる成分が溶け出し、木が本来持っている粘り強さや曲げ強さなどが失われます。(実際、大工さんが加工すれば分かります。人工乾燥木材は明らかに粘り強さがないです)

そんな、良いとづくめ(寒さは現代の断熱工法で解消しましょう!)の古民家が空き家のまま朽ちていく姿、もうみたくありませんね!

皆さんももし、空き家古民家持ってたら(又は知ってたら)近くの古民家再生協会や行政の空き家担当課、などに一報入れて下さい。もしかしたら、良いアイデア見つかるかもしれません。


門川町の二世帯住宅 完成

投稿日時: 2020年5月5日

少し時間が経過しましたが、門川町の二階建て住宅が完成しました。

リビングからキッチンを眺める。カウンター下の収納が便利
和室。床の間(中央)と仏間(右側)
メインの洗面所。造り付けです。

宮崎県産の自然乾燥させた杉を主構造材に使用しています。

その他、土台は檜、内部造作にはケヤキや栗などの名木。

通し柱は5寸角。丈夫です。通し柱は1階から2階までつながっている6mの長い柱で、各方向から横架材が差さって来るために断面欠損が大きい上に力がかかる重要な柱です。そのため5寸(150ミリ)角とサイズを大きくしています。

内部は漆喰を多用しています。

その他、おしゃれなタイル😀

外観はしばらくして施工事例にUPしま〜す!

皆さん、コロナで大変ですが最大限の注意を払い経済活動やっていきましょう!